PROFILE

U・D(2024年入社)

U・D

機電装グループ 機装チーム

県内大学の機械電気工学科を卒業後、2024年に新卒入社。機電装グループ 機装チームに所属し、メインエンジンなど船の機関部分を担当。現場管理や工程管理、検査業務に従事している。

海の上の『街』という船のロマンに魅せられて。

大学では機械系の分野を学んでいて、正直、船に詳しいわけではありませんでした。
「一度見学に行ってみたら?」と教授にすすめられて、なんとなく足を運んだのが、南日本造船との最初の出会いです。
当時の自分にとって船は、“大きな乗り物”という程度の認識でした。
でも、現地で聞いた「造船は街づくりに近い」という言葉が、ガツンと心に響いたんです。

実際に船内を見学してみると、エンジンルームや発電装置などの働く空間と、寝室・お風呂・トレーニングジムといった暮らす空間がひとつになっていて、
“職場と住まいが一体となった海上の街”という感覚でした。
しかもその街は、ただの比喩じゃないんです。

船の全長は200m~400mにもおよび、その中に“街の機能”が本当に構成されている。
電気、水道、空調といったインフラが整い、船員さんは数か月間、そこで生活する。
そのスケール感と機能美に、ロマンを感じて「こんな世界があったのか」と、一気に惹き込まれました。

“心臓部”を守る現場管理の仕事

今は、製造統括部・機電装グループの機装チームに所属し、メインエンジンや電気系統といった船の機関部分を担当しています。

現場での管理や工程調整、検査機関とのやり取りまで幅広く行っていて、とくに「メインエンジン」や「プロペラ」といった 船の心臓部に関わる作業は、0.1ミリのズレが大きなトラブルにつながることもあるため、緊張感は相当なものです。

でもそのぶん、 現場での自分の判断がそのまま“形”になっていく感覚は格別です。 「よし、これでいこう」と決断したことが、数ヶ月後に“船の動き”として現れる──責任の大きさとやりがいを、日々感じています。

"現場でしか覚えられないこと”の連続

入社して最初に言われたのは、「まずは現場に出て、職人さんから学びなさい」ということでした。

造船は“経験工学”と呼ばれていて、マニュアルには書かれていないノウハウがとにかく多いんです。 たとえば図面上は問題なくても、「こっちの角度で締めたほうが楽だよ」とか、「このときは手順を逆にしたほうがうまくいく」など、現場の判断が品質を左右することもあります。

最初はわからないことだらけでしたが、素直に「教えてください」と言えば、職人さんたちは惜しみなくコツを伝授してくれるんです。

一人前になるには10年かかるとも言われていますが、それだけ“深い仕事”をしている実感があります。

若手の声に、耳を傾けてくれる会社

造船の現場って、「昔からこうしてきたから…」という空気が強いイメージがあるかもしれません。でも南日本造船では、若手の声もしっかり受け止めてもらえます。

「このやり方の方が安全かもしれない」
「新しい技術を取り入れたら、もっと効率が上がるかも」
そんな意見もちゃんと聞いてもらえるんです。

もちろん、経験に裏打ちされた技術がベースにあるからこそ、 “若手の柔軟な発想”が価値になる環境なんだと思います。

「自分が成長していくのと一緒に、会社もどんどん良くなっていく」
そんな感覚があるのは、南日本造船の大きな魅力のひとつです。

これからの時代に応える、“船のかたち”をつくる。

世界を巡る船。その一隻を形にするために、いま現場では、
「もっと安全に」「もっと環境にやさしく」「もっと効率よく」
──そんな声が日々、交わされています。

一隻の船をつくるには、さまざまな職人さんの力が必要です。
その人たちと毎日会話を重ね、ときにぶつかり、支え合いながら、“この船を、無事に、確かに完成させる”という共通のゴールを目指しています。

知らなかった世界に飛び込んで、失敗して、教えてもらって、また挑戦して。
少しずつ「現場で信頼される人」へと近づいていく過程に、今、やりがいを感じています。

だからもし、今のあなたが 「ものづくりって、ちょっと面白そうかも」とか「現場で働くって、なんかかっこいいかも」と思ってくれたなら──その“かも”は、きっといい入口になります。 

まずは、見に来てみてください。
人と人が交わって、ひとつの巨大な船ができあがる現場。
その一端を、あなたにもぜひ体感してほしいです。

ちなみに──“就航前の船”を見られるフェスタ、あるんです

実は、南日本造船では2年に一度「南日本造船フェスタ」という、社員とその家族限定のイベントがあって、完成間近の船に乗って見学できるチャンスがあるんです。
その年の内定者にはイベントに特別ご招待しています。

操舵室(ブリッジ)に入れることもあって、「宇宙戦艦ヤマトの操舵室みたい!」って声もあるくらい。運が良ければ、ビル2~3階分の高さがある巨大エンジンも見られるかもしれません。

たくさんの人の技術が集結して完成する、たった一隻の船。
ぜひ弊社にご応募いただき、その空気を、肌で感じに来てください。